【HALCON】socket_accept_connect 関数について - ソケット通信の接続受け入れ
2024-09-10
2024-09-10
HALCONのsocket_accept_connect
関数は、ソケット通信を使用してネットワーク越しにクライアントからの接続要求を受け入れ、サーバーとクライアント間の通信を確立するための関数です。この関数は、ネットワークを通じた画像処理やリモート操作が必要なアプリケーションで重要な役割を果たします。サーバークライアントモデルに基づいた通信が可能で、例えば画像の送受信やリモートコントロールのシステムに利用できます。
socket_accept_connect 関数の概要
socket_accept_connect
関数は、サーバー側でクライアントからの接続要求を待機し、その接続を受け入れます。サーバーがリッスン(待機)状態になり、接続を確立すると、その後クライアントとデータの送受信が可能になります。この通信は、一般的なネットワーク通信プロトコルである【TCP/IP】を使用し、信頼性の高いデータ送受信が可能です。
使用方法
socket_accept_connect
関数の基本的な構文は以下の通りです。
socket_accept_connect(Socket, NewSocket)
Socket
クライアントからの接続を待機しているリッスンソケットです。NewSocket
クライアントとの接続が確立された後に使用される新しいソケットです。このソケットを通じて、クライアントとデータのやり取りを行います。
ソケット通信の流れ
サーバーソケットの作成: socket_bind_listen
関数を使用して、サーバーが接続待ち状態になるリッスンソケットを作成します。
接続の待機: サーバーがクライアントからの接続要求を受ける準備ができたら、socket_accept_connect
関数を呼び出して接続を受け入れます。
通信の確立: 接続が確立されると、新しいソケットが作成され、そのソケットを使ってクライアントとのデータ送受信が可能になります。
データの送受信: socket_send
やsocket_receive
を使って、サーバーとクライアント間でデータをやり取りします。
具体例
以下は、サーバーがクライアントからの接続要求を受け入れ、通信を行う例です。
* サーバーソケットの作成とリッスン
socket_bind_listen(Socket, 'localhost', 8080, 10)
* クライアントからの接続を待機して受け入れる
socket_accept_connect(Socket, NewSocket)
* データの受信
socket_receive(NewSocket, ReceivedData)
* データの処理と応答
ProcessedData := process_image(ReceivedData)
socket_send(NewSocket, ProcessedData)
* 接続を閉じる
socket_close(NewSocket)
socket_close(Socket)
この例では、サーバーがポート8080で接続を待機し、クライアントから接続要求を受け入れた後、データを受信し、処理して結果をクライアントに返します。
応用例
smooth_object_model_3d
関数は、次のようなシーンで使用されます。
-
リモート画像処理システム
クライアントがリモートから画像を送信し、サーバーで処理を行って結果を返す、分散型の画像処理システムを構築できます。 -
モニタリングと制御
ネットワーク越しに、画像ベースの監視システムや制御システムを実現できます。例えば、産業用ロボットのリモート制御や監視カメラシステムなどでの使用が考えられます。 -
データのストリーミング
サーバーがリアルタイムでクライアントに対して画像や映像データをストリーミング送信する場合にも、この関数を用いて接続を確立し、データ送信を行います。
まとめ
HALCONのsocket_accept_connect
関数は、ネットワーク越しにクライアントからの接続を受け入れ、サーバーとクライアント間での通信を実現するための重要な関数です。この機能を活用することで、リモート画像処理やデータ送信、遠隔操作などのネットワークベースのアプリケーションを構築することができます。