【HALCON】system_call 関数について - 外部コマンドの呼び出し
2024-09-12
2024-09-12
HALCON
のsystem_call
関数は、外部のプログラムやコマンドを実行するための関数です。この関数を使用することで、シェルコマンドやスクリプトをHALCON
のスクリプト内から直接呼び出し、HALCON
内で得られたデータを外部ツールに渡したり、外部プログラムからの出力を受け取ることができます。これにより、HALCON
と他のソフトウェアやシステムとの連携が簡単になります。
system_call 関数の概要
system_call
関数は、HALCON
内で外部コマンドを実行するためのシステムコールを提供します。この関数は、シェルコマンドやスクリプトを実行し、その結果としてステータスコードを返します。これにより、HALCON
内で得られた結果をもとに外部プログラムを呼び出したり、他のアプリケーションと連携して処理を進めることが可能です。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
system_call(Command, Status)
Command
実行する外部コマンドやスクリプトを文字列で指定します。Status
コマンドの実行結果のステータスコード(終了コード)が格納されます。0は正常終了、非ゼロはエラーを示します。
具体例
以下に、system_call
関数を使用して外部コマンドを実行する例を示します。
* 外部コマンドを実行(例: ファイルリストを表示)
Command := 'ls -l'
system_call(Command, Status)
* 結果を表示
if (Status == 0)
disp_message(WindowHandle, 'Command executed successfully.', 'window', 12, 12, 'black', 'true')
else
disp_message(WindowHandle, 'Command execution failed with status: ' + Status, 'window', 12, 12, 'black', 'true')
endif
この例では、ls -l
コマンドを使用して、現在のディレクトリ内のファイルリストを表示するコマンドを実行しています。コマンドの終了ステータスが0
であれば正常に終了したことを示し、エラーが発生した場合はステータスコードとともにメッセージを表示します。
応用例
system_call
関数は、以下のようなシナリオで特に効果的です。
-
外部プログラムとの連携
HALCON
内で処理したデータを外部ツールに渡し、さらなる解析や処理を行うことができます。 -
バッチ処理や自動化スクリプトの実行
定期的なタスクや一連の処理を外部スクリプトで自動化し、HALCON
スクリプトから呼び出して実行できます。 -
システム統合
他のアプリケーションやシステムとのインターフェースとして、外部コマンドを使用することで、HALCON
の画像処理機能を他のツールと統合できます。
まとめ
HALCON
のsystem_call
関数は、HALCON
スクリプト内から外部のコマンドやプログラムを実行するための便利なツールです。この関数を使用することで、HALCON
と他のソフトウェアやシステムとの連携が容易になり、複雑な処理フローを効率的に実現することができます。外部プログラムやスクリプトとのやり取りが必要な場面で非常に役立ちます。