【HALCON】test_xld_point 関数について - XLD輪郭内のポイントテスト

HALCONのtest_xld_point関数は、指定された座標がXLD（Extended Line Description）輪郭の内部に含まれているかどうかを判定するための関数です。この関数を使用することで、特定のピクセルや座標が輪郭内にあるかどうかを確認し、その結果に基づいて処理を分岐させることができます。主に、画像解析や認識処理で、特定のポイントが対象領域に含まれているか確認する際に役立ちます。

test_xld_point 関数の概要

test_xld_point関数は、XLD輪郭の内部に指定した座標が存在するかどうかをテストし、その結果をブール値で返します。輪郭内に含まれている場合はtrue、含まれていない場合はfalseが返されます。この機能は、画像内の座標が輪郭内に存在するかどうかを確認し、条件分岐を行う際に非常に便利です。

基本的な構文

test_xld_point(Contour, Row, Column, IsInside)

• Contour
  テストするXLD輪郭です。
• Row
  確認したい座標の行（y座標）です。
• Column
  確認したい座標の列（x座標）です。
• IsInside
  指定された座標が輪郭内に含まれているかどうかの結果を返すブール値です。trueなら座標は輪郭内、falseなら輪郭外です。

具体例

以下は、test_xld_point関数を使用して、指定された座標がXLD輪郭内に含まれているかをテストする簡単な例です。

* 円形のXLD輪郭を生成
gen_circle_contour_xld(Contour, 200, 200, 100, 0, 6.28, 'positive', 1.0)

* テストする座標を指定
Row := 150
Column := 150

* 座標が輪郭内かどうかをテスト
test_xld_point(Contour, Row, Column, IsInside)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Point inside contour: ' + IsInside, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、中心が(200, 200)、半径が100の円形のXLD輪郭Contourを生成し、その内部に座標(150, 150)が含まれているかをtest_xld_point関数でテストしています。結果はブール値としてIsInsideに返され、座標が輪郭内にある場合はtrue、輪郭外ならfalseが表示されます。

実行結果

• 輪郭内の座標: IsInside = true
• 輪郭外の座標: IsInside = false

応用例

test_xld_point関数は、以下のような場面で使用されます。

• 物体認識や画像解析の条件分岐
  特定のポイントが物体の輪郭内にあるかを確認し、その結果に基づいて処理フローを分岐させます。例えば、ROI（関心領域）内に特定の座標が含まれているかどうかを確認する場合に役立ちます。

• 座標の検証
  座標が対象領域内にあるかどうかを確認し、その結果に基づいてフィルタリングや解析を行います。特定のピクセルが輪郭内に含まれているかを確認することで、後続処理を最適化できます。

• 物体の位置検出
  物体の位置や特徴点が輪郭内にあるかどうかを判定し、物体の正確な検出や認識処理に利用します。

まとめ

HALCONのtest_xld_point関数は、指定された座標がXLD輪郭内に含まれているかどうかを判定するための便利なツールです。この関数を使用することで、画像解析や物体認識の際に、特定のポイントが輪郭内にあるかどうかを確認し、処理フローを分岐させることができます。座標の検証や輪郭内外の判定が必要な場面で役立ちます。