【HALCON】text_line_orientation 関数について - テキストラインの回転角度検出ガイド

2024-08-20
2024-08-20
HALCON
のtext_line_orientation
関数は、指定された画像内のテキストラインや段落の回転角度を検出するための強力なツールです。この関数を使用することで、テキストの方向を正確に把握し、テキストラインを水平に整列させることができます。OCRなどの文字認識処理の前処理として非常に有効です。
関数の概要
text_line_orientation
関数は、指定された領域内のテキストラインの回転角度を検出し、その角度を返します。検出された角度は、画像の回転や変形の際に使用され、テキストを水平に整列させるために役立ちます。
関数のシグネチャ
text_line_orientation(Region, Image : : CharHeight, OrientationFrom, OrientationTo : OrientationAngle)
-
Region
入力オブジェクト。テキストラインが存在する領域を指定します。 -
Image
入力画像。単一チャンネルの画像で、テキストラインが含まれています。 -
CharHeight
入力コントロール。テキストラインの高さをおおよそ指定します。
デフォルト値: 25 -
OrientationFrom
入力コントロール。最小の回転角度を指定します。
デフォルト値: -0.523599 -
OrientationTo
入力コントロール。最大の回転角度を指定します。
デフォルト値: 0.523599 -
OrientationAngle
出力コントロール。検出されたテキストラインの回転角度が格納されます。
使用例
以下は、text_line_orientation
関数を使用して、画像内のテキストラインの回転角度を検出し、それを利用して画像を回転させる基本的な例です。
* テキストが含まれる画像を読み込む
read_image(Image, 'letters')
* テキストラインの回転角度を検出
text_line_orientation(Image, Image, 50, rad(-80), rad(80), OrientationAngle)
* 検出された回転角度を使用して画像を回転
rotate_image(Image, ImageRotate, -OrientationAngle/rad(180)*180, 'constant')
この例では、画像内のテキストラインの回転角度を検出し、その角度に基づいて画像を水平に整列させています。
まとめ
text_line_orientation
関数は、画像内のテキストラインや段落の回転角度を正確に検出するための便利なツールです。OCRなどの文字認識プロセスを行う前に、この関数を使用してテキストラインを水平に整列させることで、認識精度を向上させることができます。