【HALCON】tile_images 関数について - 画像のタイル配置

HALCONのtile_images関数は、複数の画像をタイル形式で並べて表示するための関数です。この関数を使用することで、複数の画像を一つの大きな画像にまとめ、視覚的に整理されたレイアウトを提供します。例えば、解析結果や異なる視点の画像を比較する際に便利です。

tile_images 関数の概要

tile_images関数は、複数の画像を指定された行と列の数に従ってタイル状に配置し、1つの大きな画像として出力します。この操作により、複数の画像を並べて比較したり、複数の解析結果を視覚的に整理して表示することが可能です。

基本的な構文

tile_images(Images, TiledImage, Rows, Columns)

• Images
  入力として使用する画像の配列です。複数の画像を渡します。
• TiledImage
  タイル状に並べられた結果の画像が出力されます。
• Rows
  画像をタイル状に配置する際の行の数です。
• Columns
  画像をタイル状に配置する際の列の数です。

具体例

以下は、tile_images関数を使用して複数の画像をタイル形式で並べて表示する簡単な例です。

* 画像を読み込み
read_image(Image1, 'image1')
read_image(Image2, 'image2')
read_image(Image3, 'image3')
read_image(Image4, 'image4')

* 画像のリストを作成
concat_obj(Image1, Image2, Images)
concat_obj(Images, Image3, Images)
concat_obj(Images, Image4, Images)

* 2行2列にタイル状に配置
tile_images(Images, TiledImage, 2, 2)

* 結果を表示
disp_image(TiledImage, WindowHandle)

この例では、4つの画像Image1からImage4を読み込み、それらを2行2列のタイル形式で配置しています。結果として、これらの画像が1つの大きな画像TiledImageとして並べられ、ウィンドウに表示されます。

実行結果

• 4つの画像が2行2列の形式で並べられた1つの画像として表示されます。

応用例

tile_images関数は、以下のような場面で使用されます。

• 解析結果の比較表示
  複数の異なる解析結果やフィルタ処理後の画像を一度に表示し、比較したい場合に使用されます。異なる画像処理結果を視覚的に比較しやすくなります。

• 視覚的な整理
  複数の画像を一つにまとめることで、レポートやプレゼンテーションのために画像を整理したい場合に使用します。モザイク状に画像を配置することで、全体を一目で確認できます。

• 時間的な変化の表示
  同じシーンの異なるタイムステップで撮影された画像をタイル形式で並べて、変化を確認するために使用されます。

まとめ

HALCONのtile_images関数は、複数の画像をタイル形式で並べて1つの画像として表示するための便利なツールです。これにより、画像処理や解析結果を視覚的に整理して比較でき、複数の画像を一度に表示したい場面で役立ちます。解析結果の比較や視覚的な整理が必要な場面での利用が推奨されます。