【HALCON】tile_images_offset 関数について - オフセット付き画像のタイル配置

HALCONのtile_images_offset関数は、複数の画像をオフセットを指定してタイル形式で並べて表示するための関数です。この関数を使用することで、画像を一定の間隔や位置ずれを加えて一つの大きな画像として表示できます。画像間に余白や指定した位置調整が必要な場合、解析結果を視覚的に整理して表示する際に非常に役立ちます。

tile_images_offset 関数の概要

tile_images_offset関数は、複数の画像を指定したオフセット（余白や位置ずれ）付きでタイル状に並べ、一つの大きな画像にまとめます。この操作により、画像を視覚的に整理したり、比較しやすく配置することが可能です。行と列の数、さらに各タイルの間隔（オフセット）を指定することで、画像の配置をカスタマイズできます。

基本的な構文

tile_images_offset(Images, TiledImage, Rows, Columns, RowOffsets, ColumnOffsets)

• Images
  タイル形式で並べる入力画像の配列です。
• TiledImage
  タイル状に配置された結果の出力画像です。
• Rows
  画像をタイル状に配置する際の行数です。
• Columns
  画像をタイル状に配置する際の列数です。
• RowOffsets
  行ごとのオフセットを指定します。各行間の間隔（ピクセル数）を定義します。
• ColumnOffsets
  列ごとのオフセットを指定します。各列間の間隔（ピクセル数）を定義します。

具体例

以下は、tile_images_offset関数を使用して、複数の画像をオフセットを指定してタイル形式で並べる例です。

* 画像の読み込み
read_image(Image1, 'image1')
read_image(Image2, 'image2')
read_image(Image3, 'image3')
read_image(Image4, 'image4')

* 画像のリストを作成
concat_obj(Image1, Image2, Images)
concat_obj(Images, Image3, Images)
concat_obj(Images, Image4, Images)

* 各行・列のオフセットを設定
RowOffsets := [20, 20]   * 行間のオフセット（20ピクセル）
ColumnOffsets := [30, 30] * 列間のオフセット（30ピクセル）

* 画像を2行2列のオフセット付きで配置
tile_images_offset(Images, TiledImage, 2, 2, RowOffsets, ColumnOffsets)

* 結果を表示
disp_image(TiledImage, WindowHandle)

この例では、4つの画像Image1からImage4を読み込み、それらを2行2列にタイル形式で配置します。さらに、各行間に20ピクセル、各列間に30ピクセルのオフセットを指定しています。結果は、オフセットが適用された大きな画像TiledImageとして出力され、ウィンドウに表示されます。

実行結果

• 複数の画像が2行2列で並べられ、行と列の間に指定されたオフセット分の余白が設けられた状態で表示されます。

応用例

tile_images_offset関数は、以下のような場面で使用されます。

• 解析結果の整理と比較
  複数の異なる解析結果を、一定の間隔を設けて並べて表示することで、視覚的に比較しやすくします。特に、画像処理の結果を一度にまとめて表示する際に便利です。

• プレゼンテーションやレポート作成
  複数の画像を整然と配置し、余白を設けることで、レポートやプレゼン資料での視覚的な整理が行えます。

• カスタマイズされた画像レイアウト
  オフセットを指定することで、画像の並べ方を自由にカスタマイズでき、特定の配置を必要とする解析結果の表示に役立ちます。

まとめ

HALCONのtile_images_offset関数は、複数の画像をオフセット付きでタイル状に並べるための便利なツールです。オフセットを自由に設定することで、画像を整理して視覚的に分かりやすく配置でき、複数の解析結果や比較対象を一度に表示する際に効果的です。解析結果の整理や、カスタマイズされたレイアウトが必要な場面で役立ちます。