【HALCON】tuple_equal_elem 関数について - タプル要素の比較

【HALCON】のtuple_equal_elem関数は、2つのタプルの対応する要素を個別に比較し、それぞれが等しいかどうかを判定するための関数です。この関数は、タプル全体ではなく、各要素ごとに比較結果を得たい場合に非常に有用です。

tuple_equal_elem 関数の概要

tuple_equal_elem関数は、2つのタプルを入力として受け取り、各要素の比較を行います。それぞれのタプルの対応する要素が等しい場合、その結果はTRUEとなり、異なる場合にはFALSEとなります。結果は論理値のタプルとして返されます。

使用方法

tuple_equal_elem関数の基本的な使用方法は以下の通りです。

tuple_equal_elem(Tuple1, Tuple2, Result)

• Tuple1
  比較対象となる最初のタプル。

• Tuple2
  比較対象となる2つ目のタプル。

• Result
  各要素の比較結果を含む論理値のタプル。各要素が等しい場合はTRUE、異なる場合はFALSEが格納されます。

この関数は、各要素ごとの比較結果を個別に取得できるため、タプル内のどの要素が異なるかを詳細に確認できます。

具体例

以下に、tuple_equal_elem関数を使用して2つのタプルを要素ごとに比較する例を示します。

* タプルの定義
Tuple1 := [10, 20, 30, 40]
Tuple2 := [10, 25, 30, 45]

* 要素ごとの比較
tuple_equal_elem(Tuple1, Tuple2, Result)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Comparison Results: ' + Result, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、Tuple1とTuple2の各要素を比較し、Resultに[TRUE, FALSE, TRUE, FALSE]という結果が返されます。これは、最初と3番目の要素が一致し、2番目と4番目の要素が異なることを示しています。

応用例

tuple_equal_elem関数は、次のような状況で役立ちます。

• 部分一致の確認
  タプル内の特定の要素だけが一致しているかどうかを確認したい場合に使用できます。完全一致ではなく、部分的な一致を判定するシナリオで有効です。

• データセットの詳細な比較
  2つのデータセット間でどの要素が異なるかを確認し、具体的な差異を特定できます。これは、デバッグやデータ分析の際に有用です。

• エラーの追跡
  複数のデータポイントを比較し、どの部分でエラーや不一致が発生しているかを迅速に特定することができます。

まとめ

【HALCON】のtuple_equal_elem関数は、2つのタプルの対応する要素を個別に比較し、それぞれが等しいかどうかを判定するための強力なツールです。各要素ごとに比較結果を取得できるため、部分的な一致や詳細な差異の確認に役立ちます。この関数を利用することで、データセットや結果の検証が効率的に行えます。