【HALCON】tuple_strrstr 関数について - 文字列内で最後に出現する部分文字列を検索

HALCONのtuple_strrstr関数は、タプル内の文字列から特定の部分文字列が最後に出現する位置を検索するための関数です。この関数を利用することで、指定した部分文字列の最終出現位置を効率的に取得することが可能です。

tuple_strrstr 関数の概要

tuple_strrstr関数は、指定された部分文字列がタプル内の各文字列で最後に出現する位置を検索します。文字列内で該当部分が見つかった場合、その開始位置のインデックスが返されます。もし部分文字列が見つからない場合、インデックスは-1として返されます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

tuple_strrstr(InputTuple, Substring, PositionTuple)

• InputTuple
  検索対象の文字列を含むタプル。
• Substring
  検索する部分文字列。
• PositionTuple
  部分文字列が最後に出現する位置が格納されるタプル。

具体例

以下に、tuple_strrstr関数を使用してタプル内の文字列から部分文字列が最後に出現する位置を検索する例を示します。

* 文字列を含むタプルを作成
InputTuple := ['apple pie', 'banana pie', 'cherry pie']

* 'pie'を検索し、その最後の出現位置を取得
tuple_strrstr(InputTuple, 'pie', PositionTuple)

* 結果を表示
disp_message(WindowHandle, 'Last occurrence of "pie": ' + PositionTuple, 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、InputTupleに含まれる文字列['apple pie', 'banana pie', 'cherry pie']から部分文字列'pie'を検索し、その最後の出現位置をPositionTupleに格納します。結果として、PositionTupleには[5, 6, 7]が含まれ、'pie'が各文字列で最後に出現する位置が表示されます。

応用例

tuple_strrstr関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• テキスト処理
  テキスト内の特定のフレーズやパターンの最終出現位置を取得し、データ処理や解析に利用できます。

• ログ解析
  ログファイル内で特定のエラーメッセージやシグナルが最後に出現した位置を特定し、その後の解析を行う際に役立ちます。

• ファイルパス処理
  ファイルパス内の特定のディレクトリやファイル名の最終出現位置を検索し、ファイル名の抽出やパスの操作を行う際に使用します。

まとめ

HALCONのtuple_strrstr関数は、タプル内の文字列から指定した部分文字列の最後の出現位置を検索するための便利なツールです。この関数を使用することで、文字列処理やデータ解析の効率を向上させることができます。