【HALCON】union2_closed_polygons_xld 関数について - 2つの閉じたXLDポリゴンを統合

HALCONのunion2_closed_polygons_xld関数は、2つの閉じたXLDポリゴンを統合し、1つのポリゴンを作成するための関数です。この機能を使うことで、複数のポリゴンを1つに統合し、画像解析や処理を効率的に行うことが可能です。

union2_closed_polygons_xld 関数の概要

union2_closed_polygons_xld関数は、2つの閉じたXLDポリゴンを1つに統合します。XLDポリゴンは、画像解析で使用されるポリゴンの形状を記述するための拡張形式で、境界やオブジェクトの輪郭を正確に表現します。この関数を使うと、異なるXLDポリゴンを結合し、1つのポリゴンとして扱うことができます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

union2_closed_polygons_xld(Polygon1, Polygon2, UnionPolygon)

• Polygon1
  統合する最初の閉じたXLDポリゴン。
• Polygon2
  統合する2つ目の閉じたXLDポリゴン。
• UnionPolygon
  統合されたポリゴンが格納される変数。

具体例

以下に、union2_closed_polygons_xld関数を使用して2つの閉じたXLDポリゴンを統合する例を示します。

* 2つのXLDポリゴンを作成
gen_rectangle1_contour_xld(Polygon1, 100, 100, 200, 200)
gen_rectangle1_contour_xld(Polygon2, 150, 150, 250, 250)

* XLDポリゴンを統合
union2_closed_polygons_xld(Polygon1, Polygon2, UnionPolygon)

* 統合されたポリゴンを表示
disp_xld(UnionPolygon, WindowHandle)

この例では、2つの長方形ポリゴンPolygon1とPolygon2を作成し、それらをunion2_closed_polygons_xld関数で統合します。結果として、重なった領域を含む新しいポリゴンUnionPolygonが作成され、表示されます。

応用例

union2_closed_polygons_xld関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 複数オブジェクトの輪郭統合
  複数のオブジェクトの輪郭を1つにまとめ、全体の形状として扱いたい場合に使用します。

• 形状解析
  異なるポリゴンを統合し、統合された形状の特性を解析することが可能です。

• ROI（関心領域）の統合
  複数のROIを1つのポリゴンに統合し、効率的な処理を実現できます。

まとめ

HALCONのunion2_closed_polygons_xld関数は、2つの閉じたXLDポリゴンを統合し、1つのポリゴンを作成するための便利なツールです。この関数を使うことで、複数のポリゴンを1つにまとめ、効率的な形状解析や画像処理が可能になります。