【HALCON】write_bar_code_model 関数について - バーコードモデルの保存

HALCONのwrite_bar_code_model関数は、バーコード認識に使用するモデルをファイルに保存するための関数です。この関数を使用すると、バーコード認識の設定や最適化されたモデルを保存し、後から再利用したり、別のプロジェクトで読み込んだりすることが可能です。これにより、画像処理プロジェクトでのバーコード認識の効率が向上し、モデルの再構築が不要になります。

write_bar_code_model 関数の概要

write_bar_code_model関数は、バーコード認識のために作成したモデルを外部ファイルに保存します。このモデルには、バーコードの種類、認識パラメータ、フィルタ設定などが含まれており、保存することで後から再利用する際に、同じ認識精度を維持することができます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

write_bar_code_model(BarCodeHandle, FileName)

• BarCodeHandle
  保存するバーコードモデルのハンドル。このハンドルは、バーコードモデルの作成や設定後に取得されます。
• FileName
  保存先のファイルのパス。バーコードモデルは指定されたファイル名で保存されます。

この関数を使用することで、バーコード認識に必要な設定を含むモデルが指定されたファイルに保存されます。

具体例

以下に、write_bar_code_model関数を使用してバーコードモデルを保存する例を示します。

* バーコードモデルの作成
create_bar_code_model([], [], BarCodeHandle)

* バーコードモデルの設定
set_bar_code_param(BarCodeHandle, 'code_type', 'EAN-13')

* バーコードモデルをファイルに保存
write_bar_code_model(BarCodeHandle, 'barcode_model.bcm')

* 保存が完了したことを表示
disp_message(WindowHandle, 'Bar code model saved successfully', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、create_bar_code_modelでバーコードモデルを作成し、set_bar_code_paramでバーコードの種類をEAN-13に設定しています。その後、write_bar_code_modelを使用して、モデルをbarcode_model.bcmというファイル名で保存しています。保存が完了したことを画面に表示します。

応用例

write_bar_code_model関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• バーコード認識モデルの再利用
  一度設定したバーコード認識モデルを保存し、後で別のプロジェクトや同様のタスクで再利用することで、時間を節約できます。

• バーコード認識の共有
  チーム内や他のプロジェクトで同じバーコード認識モデルを共有するために、モデルを保存して他のユーザーに渡すことができます。

• 複数のモデル管理
  異なるバーコードタイプや設定に基づく複数のバーコードモデルを保存し、状況に応じてそれぞれのモデルを使い分けることができます。

まとめ

HALCONのwrite_bar_code_model関数は、バーコード認識のために設定されたモデルをファイルに保存し、後から再利用や共有を行うための便利なツールです。一度保存されたバーコードモデルを使用することで、効率的なバーコード認識処理が可能になり、プロジェクトの生産性が向上します。