【HALCON】write_image 関数について - 画像の保存
2024-09-13
2024-09-13
HALCON
のwrite_image
関数は、処理された画像を指定したファイル形式で保存するためのツールです。この関数を使用することで、画像処理や解析後の結果をファイルとして出力し、保存することが可能です。さまざまなファイル形式をサポートしており、画像データを効果的に管理することができます。
write_image 関数の概要
write_image
関数は、指定したファイルパスと形式で、画像データを保存します。画像処理の最終ステップとして、処理結果を記録する際に非常に重要です。サポートされている画像形式は、JPEG、PNG、TIFF、BMPなどがあり、用途に応じて最適な形式を選択できます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
write_image(Image, Format, FileName)
Image
保存する入力画像データ。Format
保存する画像のファイル形式。例として、‘jpeg’、‘png’、‘bmp’、‘tiff’ などが指定できます。FileName
画像を保存するファイルパスと名前。ファイルパスに保存するディレクトリを指定します。
具体例
以下は、write_image
関数を使用して画像をJPEG形式で保存する例です。
* 画像の読み込みと処理
read_image(Image, 'example_image.png')
* 処理を実行(例として何らかのフィルタ適用など)
* 処理後の画像をJPEG形式で保存
write_image(Image, 'jpeg', 'output_image.jpg')
* 保存の確認メッセージを表示
disp_message(WindowHandle, 'Image saved as output_image.jpg', 'window', 12, 12, 'black', 'true')
この例では、example_image.png
という画像を読み込み、処理後にwrite_image
関数を使用してJPEG形式でoutput_image.jpg
という名前で保存しています。
応用例
write_image
関数は、以下のようなシーンで特に役立ちます。
-
処理結果の保存
画像処理後の結果を記録し、後で再利用するために画像を保存します。例えば、フィルタ適用後やエッジ検出後の画像を別ファイルとして出力します。 -
解析結果の共有
画像解析の結果をJPEGやPNG形式で保存し、他のチームメンバーと共有する際に使用されます。ウェブ用に最適化されたフォーマットで保存することも可能です。 -
アーカイブの作成
大量の画像データを処理し、それぞれのステップや最終結果を整理して保存することで、プロジェクト全体のアーカイブを作成します。
ファイル形式の選択
write_image
関数では、以下のようなファイル形式をサポートしています。用途に応じて最適な形式を選択しましょう。
- JPEG: 圧縮率が高く、ファイルサイズが小さいため、ウェブ表示や容量を抑えたい場合に適しています。ただし、品質が劣化する場合があります。
- PNG: 可逆圧縮形式で、透明度をサポートしています。品質を保ちながら圧縮したい場合に適しています。
- BMP: 無圧縮で保存され、品質をそのまま維持したい場合に使用されますが、ファイルサイズは大きくなります。
- TIFF: 高品質で保存でき、複数ページの画像やメタデータの保存が可能です。特に、印刷や画像解析に適しています。
まとめ
HALCON
のwrite_image
関数は、処理された画像データを指定した形式で保存するための便利なツールです。さまざまな画像形式をサポートしており、用途に応じて画像の保存・管理が簡単に行えます。画像処理の最終ステップとして、結果を保存して記録する際に広く利用される関数です。