【HALCON】write_metrology_model 関数について - メトロロジーモデルの保存

HALCONのwrite_metrology_model関数は、メトロロジーモデルを外部ファイルに保存するための関数です。メトロロジーモデルは、精密な画像解析や計測に使用されるもので、保存することで後から再利用したり、他のプロジェクトで活用することが可能です。

write_metrology_model 関数の概要

write_metrology_model関数は、メトロロジーモデルをファイルに保存します。メトロロジー（計測学）モデルには、エッジや線、円などの形状に基づいた測定タスクが含まれます。このモデルを保存しておくことで、同じ測定タスクを再度設定することなく、異なるプロジェクトやシステムで利用することができます。これにより、効率的に計測プロジェクトを進めることが可能です。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

write_metrology_model(MetrologyHandle, FileName)

• MetrologyHandle
  保存するメトロロジーモデルのハンドル。メトロロジーモデルを作成後に取得されます。
• FileName
  メトロロジーモデルを保存するファイルのパス。このパスにモデルが保存されます。

この関数を使用することで、メトロロジーモデルを外部ファイルとして保存し、再利用が可能です。

具体例

以下に、write_metrology_model関数を使用してメトロロジーモデルを保存する例を示します。

* メトロロジーモデルの作成
create_metrology_model(MetrologyHandle)

* 測定対象の形状を追加（例：円）
add_metrology_object_circle_measure(MetrologyHandle, 100, 100, 50, 10, 30, 1.5, [], [], CircleID)

* メトロロジーモデルをファイルに保存
write_metrology_model(MetrologyHandle, 'metrology_model.hmt')

* 保存完了のメッセージを表示
disp_message(WindowHandle, 'Metrology model saved successfully', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、create_metrology_modelを使用してメトロロジーモデルを作成し、add_metrology_object_circle_measureで円の測定オブジェクトを追加しています。その後、write_metrology_modelを使用して、メトロロジーモデルをmetrology_model.hmtというファイルに保存しています。保存が完了したことをメッセージで表示します。

応用例

write_metrology_model関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• 測定モデルの再利用
  一度作成したメトロロジーモデルを保存しておくことで、同じ設定で他のプロジェクトやシステムで再利用することができます。

• プロジェクト間でのデータ共有
  保存されたメトロロジーモデルを他のメンバーやチーム内で共有することで、一貫性のある測定設定を使用しながら作業を進めることが可能です。

• 長期保存とプロジェクト管理
  測定モデルを長期的に保存しておくことで、再度プロジェクトを見直す際にデータを再利用することができます。

まとめ

HALCONのwrite_metrology_model関数は、メトロロジーモデルを外部ファイルに保存し、再利用や他のプロジェクトで活用するための便利なツールです。保存されたモデルを使用することで、再設定の手間を省き、計測プロジェクトの効率を向上させることができます。