【HALCON】write_ncc_model 関数について - NCCモデルの保存

HALCONのwrite_ncc_model関数は、正規化相互相関（NCC）に基づいたパターンマッチングモデルを外部ファイルに保存するための関数です。NCCモデルは、画像内の特定のパターンを高精度で検出するために使用され、保存することで、他のプロジェクトでの再利用が容易になります。この関数を使用すると、NCCモデルを保存し、将来のプロジェクトで再利用できるように管理できます。

write_ncc_model 関数の概要

write_ncc_model関数は、NCC（正規化相互相関）を使用して作成されたパターンマッチングモデルをファイルに保存します。NCCモデルは、特定のパターンを画像内で検出するためのもので、このモデルを保存しておくことで、再度作成することなく、別のプロジェクトやシステムでそのまま利用することができます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

write_ncc_model(ModelID, FileName)

• ModelID
  保存するNCCモデルのハンドル。NCCモデルを作成後に取得されます。
• FileName
  NCCモデルを保存するファイルのパス。このパスにモデルが保存されます。

この関数を使用することで、トレーニング済みのNCCモデルを外部ファイルとして保存し、再利用が可能になります。

具体例

以下に、write_ncc_model関数を使用してNCCモデルを保存する例を示します。

* 画像からNCCモデルを作成
create_ncc_model(Image, 5, 'auto', ModelID)

* NCCモデルをファイルに保存
write_ncc_model(ModelID, 'ncc_model.hncm')

* 保存完了のメッセージを表示
disp_message(WindowHandle, 'NCC model saved successfully', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、create_ncc_model関数を使用して画像からNCCモデルを作成し、write_ncc_modelを使用してそのモデルをncc_model.hncmというファイル名で保存しています。保存が完了したことをメッセージで表示します。

応用例

write_ncc_model関数は、以下のようなシナリオで特に有用です。

• NCCモデルの再利用
  一度作成したNCCモデルを保存しておけば、再度モデルを作成することなく、他のプロジェクトやシステムで再利用できます。

• プロジェクト間のデータ共有
  保存したNCCモデルをチーム内で共有し、効率的にパターンマッチングタスクを進めることが可能です。

• モデルの長期保存
  プロジェクトのライフサイクルにわたってNCCモデルを保存しておき、将来的に再利用することで、時間とリソースの節約につながります。

まとめ

HALCONのwrite_ncc_model関数は、NCCに基づいたパターンマッチングモデルを外部ファイルに保存し、再利用や他のプロジェクトでの活用を可能にする便利なツールです。保存されたモデルを使うことで、再設定や再トレーニングの手間を省き、作業の効率を大幅に向上させることができます。