【HALCON】write_shape_model_3d 関数について - 3D形状モデルのファイル書き出し

HALCONのwrite_shape_model_3d関数は、トレーニング済みの3D形状モデルを外部ファイルに保存するためのツールです。3D形状モデルは、物体の位置や姿勢を認識するために3D空間内で使用されます。この関数を使って、トレーニング済みの3D形状モデルを保存し、異なるプロジェクトやシステムで再利用することができます。

write_shape_model_3d 関数の概要

write_shape_model_3d関数は、3D形状モデルをファイルに保存するために使用されます。3D形状モデルは、物体の形状や構造を基に3D空間内での位置を認識するための重要な要素です。トレーニング済みの3D形状モデルをファイルに保存することで、後でそのモデルを再利用し、画像処理やパターンマッチングに活用できます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

write_shape_model_3d(ModelID, FileName)

• ModelID
  保存する3D形状モデルの識別子。形状モデル作成時に生成されるIDです。
• FileName
  3D形状モデルを保存するファイルのパス（ファイル名を含む）。

具体例

以下は、write_shape_model_3d関数を使用して3D形状モデルをファイルに保存する例です。

* 3D形状モデルの作成
create_shape_model_3d(ObjectModel3D, 0.0, rad(360), 0.0, rad(360), 0.0, rad(360), 'auto', 'auto', 'true', ModelID)

* 3D形状モデルをファイルに保存
write_shape_model_3d(ModelID, '3d_shape_model.shm')

* 保存メッセージの表示
disp_message(WindowHandle, '3D shape model saved to 3d_shape_model.shm', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、3D形状モデルModelIDを作成し、そのモデルを3d_shape_model.shmというファイルに保存しています。保存されたモデルは、後で読み込み、再利用することが可能です。

応用例

write_shape_model_3d関数は、以下のようなシーンで特に役立ちます。

• 3D形状モデルの再利用
  トレーニング済みの3D形状モデルを保存し、後で再トレーニングせずに再利用することで、処理の効率化を図れます。

• システム間でのモデル共有
  保存された3D形状モデルを異なるプロジェクトやシステムで再利用し、物体認識やパターンマッチングを効率的に実行できます。

• 複数バージョンのモデル管理
  複数の形状モデルを保存し、モデルのバージョン間で比較や性能テストを行う際に便利です。

まとめ

HALCONのwrite_shape_model_3d関数は、トレーニング済みの3D形状モデルを外部ファイルに保存するための便利なツールです。これにより、3D形状モデルを再利用可能な形式で保存し、異なるプロジェクトやシステムでのモデル運用が容易になります。3D空間内での物体認識やパターンマッチングにおいて、効率的な処理が実現できます。