【HALCON】write_shape_model 関数について - 形状モデルのファイル書き出し
2024-09-13
2024-09-13
HALCON
】のwrite_shape_model
関数は、トレーニングされた形状モデルを外部ファイルに保存するためのツールです。形状モデルは、画像内の物体を認識し位置合わせするために使用されます。この関数を使うことで、トレーニング済みの形状モデルを再利用可能な形式で保存し、異なるプロジェクトやシステムでの運用が可能となります。
write_shape_model 関数の概要
write_shape_model
関数は、形状ベースのパターンマッチングに使用される形状モデルをファイルに保存するために使用されます。形状モデルは、トレーニングプロセスによって作成され、画像内の特定のパターンや物体を認識するために用いられます。保存されたモデルは、再度読み込み、後で画像認識や位置合わせのタスクで利用することができます。
使用方法
基本的な使用方法は以下の通りです。
write_shape_model(ModelID, FileName)
ModelID
保存する形状モデルの識別子。これは、形状モデルを作成した際に得られるIDです。FileName
モデルを保存するファイルのパス(ファイル名を含む)。
具体例
以下は、write_shape_model
関数を使用して形状モデルをファイルに保存する例です。
* 画像の読み込みと形状モデルの作成
read_image(Image, 'example_image.png')
create_shape_model(Image, 5, 0, rad(360), 'auto', 'none', 'use_polarity', 30, 10, ModelID)
* 形状モデルをファイルに保存
write_shape_model(ModelID, 'shape_model.shm')
* 保存メッセージの表示
disp_message(WindowHandle, 'Shape model saved to shape_model.shm', 'window', 12, 12, 'black', 'true')
この例では、create_shape_model
関数を使用して画像から形状モデルを作成し、そのモデルをshape_model.shm
というファイルに保存しています。この保存された形状モデルは、後で再読み込みして使用することができます。
応用例
write_shape_model
関数は、以下のようなシーンで特に役立ちます。
-
形状モデルの再利用
トレーニング済みの形状モデルを保存しておくことで、再トレーニングをせずに異なるプロジェクトや後のセッションでそのモデルを使用できます。 -
システム間でのモデル共有
保存された形状モデルを他のシステムやプロジェクトに提供し、同じ物体認識タスクを実行できます。これにより、モデルの移植や共有が簡単になります。 -
モデルのバージョン管理
複数のトレーニングモデルを保存し、異なるバージョンのモデルをテストや比較する際に便利です。
まとめ
HALCON
のwrite_shape_model
関数は、形状モデルを外部ファイルに保存するための便利なツールであり、トレーニング済みのモデルを再利用し、異なるプロジェクトやシステムでの運用に活用できます。画像処理やパターンマッチングの効率を高め、データの一貫性と柔軟性を保つことができます。