【HALCON】write_template 関数について - テンプレートデータのファイル書き出し

HALCONのwrite_template関数は、トレーニング済みのテンプレートデータを外部ファイルに保存するためのツールです。テンプレートマッチングに使用するテンプレートは、画像内の特定のパターンやオブジェクトを識別するために使われ、保存されたテンプレートは後で再利用したり、別のプロジェクトで使用することができます。この関数を使うことで、作成したテンプレートデータを効率的に管理し、作業を効率化できます。

write_template 関数の概要

write_template関数は、HALCONで作成したテンプレートデータをファイルに保存します。テンプレートマッチングは、特定のパターンや物体を画像から認識する際に使われ、トレーニング済みのテンプレートデータを保存しておくことで、再トレーニングすることなく再利用が可能です。保存されたテンプレートは、別のプロジェクトやシステムでも使用できます。

使用方法

基本的な使用方法は以下の通りです。

write_template(TemplateID, FileName)

• TemplateID
  保存するテンプレートの識別子。テンプレート作成時に生成されます。
• FileName
  テンプレートを保存するファイルのパス（ファイル名を含む）。

具体例

以下は、write_template関数を使用してトレーニング済みのテンプレートをファイルに保存する例です。

* 画像の読み込みとテンプレートの作成
read_image(Image, 'example_image.png')
create_template_matching(Image, 5, 0, rad(360), 0.8, 'use_polarity', TemplateID)

* テンプレートデータをファイルに保存
write_template(TemplateID, 'template_data.tpl')

* 保存メッセージの表示
disp_message(WindowHandle, 'Template saved to template_data.tpl', 'window', 12, 12, 'black', 'true')

この例では、create_template_matching関数で画像からテンプレートを作成し、そのテンプレートをtemplate_data.tplというファイル名で保存しています。保存されたテンプレートは後で読み込んで再利用できます。

応用例

write_template関数は、以下のようなシーンで特に役立ちます。

• テンプレートの再利用
  トレーニング済みのテンプレートデータを保存し、再トレーニングせずに他のプロジェクトや作業に使用できます。

• システム間でのテンプレート共有
  保存されたテンプレートデータを他のシステムやプロジェクトに移植して、同じテンプレートを使ったマッチングを実行できます。

• 長期保存とバージョン管理
  複数のテンプレートデータを保存しておくことで、過去のデータを再利用したり、テンプレートの性能を比較することが可能です。

まとめ

HALCONのwrite_template関数は、トレーニング済みのテンプレートデータを外部ファイルに保存するための便利なツールです。この関数を使用することで、作成したテンプレートを効率的に再利用でき、プロジェクト間でデータを共有することができます。テンプレートマッチングを行う際の作業効率を高め、柔軟なデータ管理が可能です。