【Netlify】ビルドイメージ更新とサイト設定の最適化ガイド - 警告解消と推奨設定

PUBLISHED 2026-02-06

Netlifyでサイトを運用していると、「This project is using an older build image」という警告が表示されることがあります。この記事では、ビルドイメージの更新方法から、netlify.toml.nvmrc によるNode.jsバージョン指定、Prerenderingの無効化まで、Netlifyの設定を最適化する手順を解説します。

ビルドイメージ更新警告とは

Netlifyの管理画面に以下のような警告が表示される場合があります。

This project is using an older build image that will reach end of support
in January 2026. Please update your build image here.

これは、Netlifyがサイトをビルドする際に使用するDockerイメージ(ビルドイメージ)が古いバージョンになっていることを示す警告です。

🐳 ビルドイメージとは

Netlifyはサイトのビルド処理をDockerコンテナ内で実行します。このコンテナのベースとなるOSイメージがビルドイメージです。古いイメージ(Ubuntu Focal 20.04など)はセキュリティアップデートが終了するため、定期的な更新が推奨されます。

ビルドイメージの更新手順

1
Build image selection を開く

Netlifyの管理画面から以下の順にたどります。

Site configuration → Build & deploy → Continuous deployment → Build image selection

または、警告メッセージ内の「here」リンクをクリックしても同じページに移動できます。

2
Ubuntu Noble 24.04 を選択

以下の2つの選択肢が表示されます。

イメージ状態
Ubuntu Focal 20.04Deprecating - サポート終了予定
Ubuntu Noble 24.04Current default - 推奨

Ubuntu Noble 24.04 (default) を選択して保存します。

3
Node.js バージョンを指定(推奨)

ビルドイメージの更新に合わせて、Node.jsのバージョンを明示的に指定しておくと安全です。netlify.toml.nvmrc の2つのファイルで指定できます。

netlify.toml の設定

プロジェクトのルートに netlify.toml を作成し、ビルドコマンドとNode.jsバージョンを指定します。

[build]
  command = "npm run build"
  publish = "dist"

[build.environment]
  NODE_VERSION = "20"

各項目の説明です。

項目説明
commandビルド時に実行するコマンド
publishビルド出力先のディレクトリ
NODE_VERSION使用するNode.jsのバージョン

.nvmrc の設定

プロジェクトのルートに .nvmrc ファイルを作成します。

20
💡 netlify.toml と .nvmrc の両方を設定する理由

netlify.toml はNetlifyのビルド設定として使用され、.nvmrc はローカル開発環境やCI/CDパイプラインでのNode.jsバージョン管理にも活用されます。両方を設定しておくと、環境間の一貫性を保てます。

ローカルビルド + CLI デプロイの場合

netlify deploy コマンドでローカルビルド済みのファイルをデプロイしている場合、ビルドイメージの影響はありません。

デプロイ方法ビルド場所ビルドイメージ
Git連携(自動デプロイ)Netlify側使用する
netlify deploy(CLIデプロイ)ローカル使用しない
📌

CLIデプロイの場合、Netlifyはビルド済みの dist フォルダを受け取るだけなので、ビルドイメージは関係しません。ただし、将来Git連携に切り替える可能性を考慮して、設定は残しておくことをおすすめします。

Legacy Prerendering の無効化

もう1つよくある警告が、Legacy Prerenderingに関するものです。

This project is using legacy prerendering, which is being deprecated.
Please disable the feature and learn about alternatives here.

Prerendering とは

PrerenderingはSPA(Single Page Application)などJavaScriptで描画するサイトを、クローラー向けに事前にHTMLを生成する機能です。

Astro や Next.js では不要

AstroやNext.jsなどの静的サイトジェネレーターは、ビルド時にHTMLを生成するため、NetlifyのPrerendering機能は不要です。

無効化手順

以下の順にたどって無効化します。

Site configuration → Build & deploy → Post processing → Prerendering

「Disable」または「Off」に変更して保存します。

無料でAPIをデプロイできるサービスの比較

Netlifyに加えて、バックエンドAPI(Express、NestJSなど)を無料でデプロイできるサービスを紹介します。

サービス常時稼働DB付属無料枠の特徴
Railway月$5クレジット(約500時間)
Render❌(スリープ)750時間/月、15分無アクセスでスリープ
Fly.io3つの共有CPU VM
VercelServerless Functions、100GB帯域/月
Cloudflare Workers10万リクエスト/日
Deno Deploy100万リクエスト/月
Koyeb1 nano instance、スリープなし

Render の無料枠詳細

Renderは無料枠が充実しているため、個人開発やプロトタイプに人気のサービスです。

Web Services

項目内容
インスタンス数無制限
稼働時間750時間/月(全サービス合計)
メモリ512MB
CPU0.1 CPU
帯域100GB/月
スリープ15分無アクセスでスリープ

PostgreSQL

項目内容
利用期間90日間のみ
ストレージ1GB
期限後自動削除
⚠️

RenderのPostgreSQLは90日間の期限があり、期限切れ後はデータベースが自動削除されます。長期運用にはStarter以上のプラン($7/月〜)が必要です。

課金が発生するケース

  • 750時間を超えた場合
  • スリープを無効にしたい場合(Starter $7/月〜)
  • PostgreSQLを90日以降も使う場合
  • スペックを上げる場合

設定チェックリスト

Netlify設定の最適化チェックリスト
  • ビルドイメージ Ubuntu Noble 24.04 に更新済み
  • netlify.toml ビルドコマンドとNode.jsバージョンを指定済み
  • .nvmrc Node.jsバージョンを指定済み
  • Prerendering 不要な場合は無効化済み
  • デプロイ確認 設定変更後にデプロイが正常に完了

参考文献

まとめ

Netlifyのビルドイメージ更新警告は、管理画面からUbuntu Noble 24.04を選択するだけで解消できます。合わせて netlify.toml.nvmrc でNode.jsバージョンを明示的に指定し、不要なPrerenderingを無効化することで、安定した運用環境を維持できます。

ローカルビルド + CLIデプロイの場合はビルドイメージの影響を直接受けませんが、設定を整えておくことで将来のワークフロー変更にも対応しやすくなります。

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