Pythonで長い行を改行するには、主に2つの方法があります。1つは、()、[]、{}を使った暗黙の行継続、もう1つはバックスラッシュ（\）を使った明示的な改行です。

暗黙の行継続

Pythonでは、丸括弧、角括弧、波括弧内にコードを入れることで自動的に行が継続されます。これは、PEP8（Pythonのスタイルガイド）でも推奨されている方法です。

total = (first_value +
         second_value +
         third_value)

明示的な行継続（バックスラッシュ）

場合によっては、バックスラッシュ（\）を使って行を分けることができます。ただし、これは見落としやすいミスを引き起こすことがあり、PEP8では必要に応じてのみ使用することが推奨されています。

total = first_value + second_value + \
        third_value

PEP8による推奨スタイル

PEP8では、演算子の後で改行することが推奨されています。これにより、読みやすいコードを保ち、修正時にコードの見通しがよくなります。

total = (first_value
         + second_value
         + third_value)

まとめ

長いコードを複数行に分ける場合は、まず暗黙の行継続を使用することを考え、どうしても必要な場合はバックスラッシュを使用します。PEP8に従った書き方を心掛けると、コードの可読性が向上します。