Pythonでは、スライス記法を使って文字列の任意の部分を取り出すことができます。基本的なスライスの形式はmyString[start:end]で、startは抽出を開始する位置、endはその終了位置を示します。終了位置は含まれず、開始から終了までの部分文字列が得られます。

基本的なスライス操作

myString = "Hello, World!"
print(myString[2:5])  # 'llo'
print(myString[:5])   # 'Hello'
print(myString[7:])   # 'World!'

このように、開始または終了位置を省略することも可能で、開始を省略すれば最初から、終了を省略すれば最後までが対象になります。

ステップを使った応用

スライスにはstepも指定可能です。[start:end:step]の形式で、ステップごとに文字を抽出できます。stepが2の場合は、2文字ごとに取り出されます。また、stepに負の値を使うと、文字列を逆順に取得できます。

print(myString[::2])   # 'Hlo ol!'
print(myString[::-1])  # '!dlroW ,olleH'

スライスの応用例

スライスはリストやタプルなど他のシーケンス型にも使えます。また、slice()関数を使って、スライスオブジェクトを明示的に作成し、それを関数やメソッドに渡すことも可能です。

s = slice(2, 5)
print(myString[s])  # 'llo'

まとめ

Pythonのスライス機能を使うことで、柔軟に文字列の一部を取り出すことができます。開始・終了位置やステップを指定することで、部分文字列の取得が簡単に行え、特定の範囲や逆順の文字列も容易に取得できます。