概要

Pythonで例外が発生した際、エラーメッセージを表示したり、詳細な情報をログに記録したりすることが重要です。例外を表示する最もシンプルな方法は print() を使う方法ですが、より詳細な情報が必要な場合には traceback モジュールを使用します。また、ログに例外を記録するには logging モジュールが便利です。

print() を使って例外を表示する

Pythonでは、例外をキャッチした際に print() 関数でその内容を簡単に表示できます。

try:
    1 / 0
except Exception as e:
    print(e)

このコードは、例外が発生した際にそのエラーメッセージを表示します。

traceback モジュールを使ってスタックトレースを表示

より詳細なエラー情報を得たい場合、traceback モジュールを使用することで、例外の発生した場所やスタックトレースを表示できます。

import traceback
try:
    1 / 0
except Exception:
    traceback.print_exc()

これにより、例外の種類、メッセージ、エラーが発生したファイルと行数がすべて表示されます。

logging モジュールを使って例外をログに記録

logging モジュールを使うと、例外をログに記録することができます。これにより、エラーメッセージを標準出力だけでなく、ログファイルに保存して後から確認できます。

import logging
try:
    1 / 0
except Exception:
    logging.exception("An error occurred")

logging.exception() は、例外情報を含むエラーメッセージをログに出力します。

結論

例外を表示するためには、print() を使ったシンプルな方法から、traceback や logging を使用した詳細な情報やログへの記録方法まで、さまざまな手段があります。シチュエーションに応じて使い分けることで、エラーハンドリングを効率的に行うことができます。