長い文字列を複数行に分割する方法

Pythonで長い文字列を複数行にわたって定義する場合、いくつかの方法があります。特にトリプルクォートや括弧を使う方法が便利です。

トリプルクォートを使用した方法

トリプルクォート("""または''')で囲むことで、複数行にわたる文字列を簡単に作成できます。

long_string = """これは長い
文字列です。改行やインデントも
そのまま保持されます。"""
print(long_string)

この方法では、文字列内に含まれる改行や空白もそのまま反映されます。

括弧を使った方法

PEP8の推奨スタイルとして、括弧を使って複数行にわたる文字列を記述する方法があります。この方法は、改行や余分な空白を含まないため、文字列を整形しやすくなります。

long_string = (
    "これは非常に長い文字列です "
    "複数行にわたって "
    "定義されています。"
)
print(long_string)

この方法では、Pythonが自動的に行を結合し、余計な改行が含まれません。

\を使った行継続

一部の開発者は、\を使って文字列を分割する方法を好みますが、これはPEP8では推奨されていません。

long_string = "これは長い文字列です " \
              "複数行にわたります。"

PEP8では、この方法よりも括弧を使う方法が推奨されています。

まとめ

長い文字列を分割する際は、読みやすさと保守性を考慮して、PEP8準拠の括弧を使った方法を選ぶと良いでしょう。トリプルクォートは、改行やインデントがそのまま必要な場合に便利です。