Pythonの辞書内包表記とは?

辞書内包表記は、リスト内包表記と同様に、簡潔な構文で辞書を作成する方法です。通常の辞書生成のためのループ処理を簡素化し、より読みやすく効率的に書くことができます。

基本的な使い方

例えば、数値とその二乗をキーと値とする辞書を作成する場合、以下のように書けます。

squares = {n: n2 for n in range(5)}
print(squares)  # {0: 0, 1: 1, 2: 4, 3: 9, 4: 16}

同じ値で複数のキーを設定する

辞書内包表記では、すべてのキーに同じ値を割り当てることも可能です。

d = {n: True for n in range(5)}

これは、各キーにTrueを設定する辞書を作成します。

利用例

例えば、文字列リストの中で出現回数をカウントする辞書を作成する場合に使えます。

words = ['apple', 'banana', 'apple']
count_dict = {word: words.count(word) for word in words}

辞書内包表記の利点

辞書内包表記を使うと、短いコードでわかりやすく辞書を生成できます。可読性が高く、パフォーマンス面でも効率的です。多くのデータ操作で活用されており、シンプルな辞書生成が求められる場面に特に有効です。