PythonでMATファイルを読み込む方法

PythonでMATLABの.matファイルを読み込むためには、主にscipy.ioモジュールやh5pyライブラリが使用されます。MATファイルの形式やバージョンによって適切な方法を選択する必要があります。

scipy.io.loadmat()による読み込み

MATファイルをPythonで直接扱うために、scipy.ioモジュールのloadmat()関数を使います。この関数はMATファイルを辞書形式で読み込み、MATLAB変数をキーとしてデータにアクセスできます。

基本的な使用例

import scipy.io
mat = scipy.io.loadmat('data.mat')
print(mat)

この方法では、MATLABで使用されていた変数名をキーとし、その値にアクセスできます。

HDF5形式のMATファイル

MATLABバージョン7.3以降のMATファイルはHDF5形式で保存されており、scipy.io.loadmat()では対応できません。この場合、h5pyライブラリを使用します。

使用例

import h5py
import numpy as np
with h5py.File('data.mat', 'r') as f:
    data = np.array(f['dataset_name'])

h5pyを使うと、HDF5形式で保存されたデータにアクセスしやすくなります。

結論

MATファイルの読み込み方法は、ファイルのバージョンによって異なります。標準的なファイルにはscipy.io.loadmat()が、バージョン7.3以降のHDF5形式にはh5pyが推奨されます。