Python
では、相対インポートを使用する際に、モジュールが__main__
として実行されるとエラーが発生することがあります。これは、__main__
モジュールでは相対インポートがサポートされないためです。Python
3の相対インポートは、モジュールの__name__
属性に基づいて動作しますが、__main__
の場合はモジュールがトップレベルとして扱われ、親モジュールが認識されないためエラーになります。
-m
オプションを使った相対インポート
相対インポートを正しく動作させるためには、python -m
オプションを使ってスクリプトを実行します。-m
オプションは、モジュールをパッケージ内の正しい位置から実行するため、相対インポートが機能します。例えば、次のようにモジュールを実行します。
python -m mypackage.mymodule
この方法により、Python
はモジュールの正しい位置を認識し、相対インポートが機能するようになります。
絶対インポートと相対インポートの使い分け
相対インポートを避けて絶対インポートを使うことも、特に大規模なプロジェクトではおすすめです。絶対インポートは、プロジェクト内でのモジュールの位置が明確であり、エラーが発生しにくいという利点があります。相対インポートは便利ですが、プロジェクトの複雑さが増すと依存関係が分かりにくくなることがあります。
# 絶対インポートの例
from mypackage.mymodule import myfunction
絶対インポートは特に外部のモジュールやサードパーティライブラリを扱う際に推奨されます。相対インポートが必要な場合でも、-m
オプションを使用することで多くの問題を回避できます。