概要

Pythonで異なるバージョンの環境をvirtualenvで作成する方法はいくつかあります。特定のPythonバージョンを指定して環境を分離することで、異なるバージョン依存のプロジェクトを同時に開発・管理することが可能です。本記事では、Python 3.3以降のvenvモジュールと、外部ツールvirtualenvを使用してバージョンを指定する方法を紹介します。

Python 3.3以降のvenvの使用

Python 3.3以降では、標準モジュールvenvを使って仮想環境を作成できます。特定のバージョンを指定するには、そのバージョンのPythonを使用して以下のコマンドを実行します。

python3.9 -m venv my_env_name

このコマンドは、Python 3.9を使って仮想環境my_env_nameを作成します。

virtualenvでのバージョン指定

virtualenvは、Python 2系や古いバージョンにも対応可能な外部ツールです。インストールされているPythonのバージョンを明示的に指定するには、次のようにします。

virtualenv -p /usr/bin/python3.6 my_env_name

Windowsの場合は、次のようにPythonの実行ファイルを指定します。

virtualenv --python=c:\path\to\python.exe envname

まとめ

異なるバージョンでvirtualenvを作成するには、Python 3.3以降ならvenv、それ以前やより柔軟な環境設定が必要ならvirtualenvを使用します。各ツールを適切に使い分けることで、複数のPythonバージョンに対応した開発環境を簡単に構築できます。