pipcondaの違い

Pythonには2つの主要なパッケージ管理ツールが存在します:pipcondaです。それぞれに異なる特徴があり、特定の用途に応じて使い分けが必要です。

pipの特徴

pipPythonパッケージ専用のパッケージマネージャで、PyPI(Python Package Index)からパッケージをインストールします。pipは標準でPythonに付属しており、次のような特徴を持ちます。

  • Pythonパッケージ専用
  • インストールされるのはソースコードまたは事前コンパイル済みのホイール形式
  • 一般的なPythonのライブラリには最適

condaの特徴

condaは、Pythonパッケージ以外のライブラリも含めて管理できる、言語に依存しないパッケージマネージャです。主にデータサイエンスや科学技術系のライブラリを簡単にインストールでき、Anaconda環境とともに広く使われています。

  • 言語に依存せず、CライブラリやRパッケージなども扱える
  • 事前コンパイル済みバイナリをインストールするため、科学技術系のライブラリに最適
  • 環境管理と依存関係の解決に優れている

使い分け

一般的なPythonライブラリをインストールする場合、pipが主に使用されますが、科学技術系のライブラリやWindows上での複雑な依存関係を持つパッケージを扱う場合にはcondaが便利です。